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ケアマネ-3.11

明日は、3.11。

皆さんは2年前のあの日、どのように過ごされましたか。

誰もがそれぞれの3.11で心を痛め、
東北のため、日本のため、『自分に何かできることはないか』を
模索した事と思います。

特に医療職、介護職、福祉職、の方々は
熱い志と使命感を持って働いている方が多いので
『誰かのために何かしたい。』
という気持ちはひとしおだったのではないでしょうか。

もちろん、私もその一人。
自分に何が出来て、人の役に立てるのか・・・
考えた結果、一つの答えに行き着きました。

『自分たちのお客様を大切にすること。』

実際のところそれしかないのです。
自分たちケアマネはケアマネの仕事をすることが、
そして得た報酬金、お給料から少しでも寄付する事が当時の最良の策であったと
今になっても思います。

そんな中、二つの出会いがありました。

一つは、震災後原発で慌てて福島からお子さんのところに避難して来た要介護5の方との出会い。
その方は足に拘縮があり曲げられない中、何とか自家用車に足を曲げて来られました。
幸いご家族が介護力の高い、絆の強い方々ですぐに往診、訪問看護、訪問リハビリ、福祉用具、訪問入浴を調整し、問題なくこちらでの滞在が無事にできました。

もう一つは宮城県の津波から非難してこられた方との出会い。
その方々はご夫妻で暮しておられ、
津波のとき階段から2階へ逃げ、その後避難所におられたところを、お子さんが迎えに行き、こちらへ来られました。
驚いた事に、今まで宮城で受けていた介護保険の、ケアプランや利用票のファイルを大切に持っておられ、ファイルは津波の砂や泥だらけでしたが、きちんと見える状態でした。
こちらのご家族も偉大な方で、反対に自分の方が気を遣われ、励まされ、勇気を頂いていたように思います。


そして、3月11日までにサービスを利用しておられたので、もとのケアマネさんや、市町村との連絡をしなければならず、お電話をしたときのこと。



電話に出た方は、担当のケアマネではなかったのですが、
『電話してこないで下さい!分からないんですか?電話をこうして掛けてくることが、私たちのライフラインを切断し、私たちを苦しめるんです!』
衝撃的でした。
自分は少しでも役に立てばと思い電話しただけなのに・・・
結果として人を傷つけていたなんて・・・

今、振り替えると、結局、自分の方がお世話になっていたんだと思います。
そして、お二家族のお客様方に本当に感謝しています。
マルシモを選んで下さり、貴重な経験をさせて頂き、『ありがとう』とまでおっしゃって下さって・・・

これこそ、ケアマネ冥利に尽きるのではないでしょうか。

これからも、私たちはあの日のことを忘れず、ケアマネを続けていきたいと思います。


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